西武百貨店の親会社であるセブン&アイ・ホールディングスは、「そごう・西武」のすべての株式をアメリカの投資ファンドに売却することを11月11日に正式に発表しました。
売却にあたって家電量販店、ヨドバシカメラの持ち株会社が一部の店舗を取得する方針との事です。
池袋東口の”顔”として君臨してきた「西武百貨店 池袋本店」は、一体どうなってしまうのか。
今回そのゆくえをさぐってみたいと思います。
目次
1.「西武百貨店 池袋本店」にヨドバシカメラが出店?
とんでもないニュースが飛び込んできました。
西武百貨店の親会社であるセブン&アイ・ホールディングスは、「西武・そごう」を売却し、都心の一部店舗には、ヨドバシカメラが入店してくるのではとの発表がありました。
一部報道によると、「西武百貨店 池袋本店」は1Fなどはヨドバシカメラになると。
1Fの高級ブランドのフロアがヨドバシカメラに変わってしまう?
とんでもない話しです。
それでは「西武百貨店」は、家電量販店+ミニ百貨店の”百貨店もどき”か”駅ビルもどき”に変わってしまう。
おいしいお惣菜はじめルイ・ヴィトンやエルメスなどの高級ブランドやお洒落でアンティークな品々など、魅力ある店舗の集合体が、西武百貨店の魅力として、今まで多くの買い物客を引きつけてきたのです。
こういった魅力ある店舗がなくなってしまえば、今までの”西武百貨店愛好者”は池袋にはもう寄らなくなってしまうでしょう。
ある意味デパートの1F正面にどんと店を構えるルイ・ヴィトンなどは、百貨店の顔でありそのステイタスの象徴でもあるのです。
先月にリニューアルオープンしてフロア面積が増え、1Fがウィメンズ、そして新設された2階はメンズとなったルイ・ヴィトンは、1F以外に店を構えることはまずありえません。
その代わりにヨドバシカメラが入ってきたら、これまでの百貨店のステイタスと価値は低下し、西武百貨店は凋落の道を歩むとしか思えません。
そんな悲しい未来は決して見たくありません。
今の厳しい現状も理解しますが、ヨドバシカメラが入ることで好転するとは思えませんし、かつての三越やマルイのようには決してなってほしくありません。
そもそもヨドバシカメラは、ビッグカメラとヤマダ電機がしのぎを削るこの池袋に出店してうまみはあるのでしょうか。
膨大な投資をして西武百貨店に出店しても、苦しい戦いを強いられるのは火をみるより明らかです。
ビッグカメラは2021年7月、Apple 製品がワンストップで揃う「ビッグカメラ池袋 セレクト」をヤマダ電機本店のすぐ横に出店させるなど、その覇権争いはますます激しさを増しています。
一方2021年8月に東武百貨店に出店した家電専門店のノジマは、セールの案内などほとんどなく、何かぱっとしません。
イチ消費者から言えば、ビッグカメラとヤマダ電機でお腹いっぱいで十分な気がします。
2.まとめ
今回の報道は、まだ構想レベルで決定したものではありません。
しかし池袋を愛する者、西武百貨店を愛する者としては、”ふーん、そうなの”と言うだけで見過ごすわけにはいきません。
いろいろな利権などが絡み、簡単な事ではないでしょうが、池袋を愛する者としては、できれば今のままであって欲しいというのが切実なる想いです。
池袋東口の”顔”でもある「池袋西武」に今までのファンが寄らなくなり、次第に魅力あるテナントも撤退し、百貨店自体の魅力も薄れ凋落していく、そんな姿は決して見たくはありません。
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