こんにちは。当サイトの管理人・マックです。
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今回は池袋で世界の料理とビールが人気のサクラカフェにまつわる暗い過去のお話しです。
最後までお読みいただけますとうれしいです。
目次
1.サクラカフェ池袋店の変遷
池袋西口のサクラカフェは、世界の料理やビールが気軽に楽しめる人気のスポットです。
池袋では数少ないオープンテラスで春・夏・秋と解放感ある雰囲気で友人と恋人とお茶やお酒を味わうことができます。
たまに私はオープンテラスの前を通ることがありますが、ほとんどが若い女性客で昼間だとオジサンはちょっと入りずらい雰囲気です。
しかしずいぶんと変わったものです。
10年くらい前は、夜遅くなるとサクラホテルの外国人宿泊客が観光から帰ってきて、ここで東京の夜の余韻を味わうかのように、グループでまたは個人でビールを飲んでいたものです。
それに加えて、どこからともなく夜の池袋が良く似合いそうな日本人客も集まってきて、サクラカフェは独特なエキゾチックな雰囲気を醸し出していました。
今はコロナ禍で外国人の宿泊客はそう何人もいないでしょうが、このサクラホテルの宿泊客はほとんどが外国人でした。
私は他にホテルはいろいろあるのに何でまた多くの外国人がこのサクラホテルに泊まりにくるのかずっと不思議でした。
ある時サクラカフェにいた宿泊客に、何故このホテルを選んだのか尋ねてみました。
国籍は忘れましたが、その宿泊客が言うには、「Tokyo cheap hotel」で検索したら、サクラホテルが表示されたと教えてくれました。
ふーん、なるほどね、と思いました。
サクラホテルではかなり以前から他のホテルに先駆けて、GoogleのSEO対策でフリーの外国人をつかまえていたのです。
*GoogleのSEO対策とは、ネットで特定の検索ワードで検索したときに、自社のサイトを上位表示させる仕組みです。
しかしコロナ禍の前からですが、テラスに若い女性客が多いと、ほとんどの外国人宿泊客は遠慮してか、ホテルに帰ってきてもテラスには寄らないで直接部屋に入ってしまうのです。
以前のエキゾチックな雰囲気はもうめったに味わえません。
サクラカフェが日本人の若い女性客にターゲットを絞ってPRをしてきた結果、女性客が増え、結果的にそれは功を奏しているようです。
しかし私には、そこには以前サクラカフェで起こった忌まわしい暗い事件が契機になっているように思えてなりません。
2.サクラカフェにまつわる忌わしい暗い過去
それは、2014年7月6日の夜のことです。
私はサクラカフェで夜9時に友人と会い、3人でビールを飲んでいました。
日曜日の夜でしたが、サクラカフェは日本人や宿泊客などでほぼ満席状態でした。
ふだんビールはあまり飲まない私ですが、この日は友人にすすめられて、バドワイザー、コロナ、タイガービールと立て続けに飲んでいました。
ほろ酔い気分でゆったりしていると、5メートルぐらい先のテーブルで、「バン、バン」という大きな音が2度しました。
いきなりの大きな音でびっくりして、音の方向を見ると、男がが立っていて、何か
火煙のようなものが見えた気がしました。
私はてっきり何かのパーティかお祝いでクラッカーでも鳴らしたんだろうと思っていました。
すると、みんなバタバタバタと身をかがめながら、その場から急いで出て行くではないですか。
私は初めて「あ、これはパーティなんかではない、何か事件なんだ」と気がつきました。
そうこうすると店内はもう私以外にはだれもいませんでした。
私はあわててロビーに逃げ込んで、そこに居合わせた人に「すぐ警察に通報して」と
言いましたが、正直自分自身混乱していて、何をしたらいいのかわからないでいました。
どうなってんだ、何が起きたんだ、と自問しながら店の外を見ると、10メートルぐらい先で一人の男が二人の男性に取り押さえられていました。
私が近づくと、男の手首を押さえていた男性(店のスタッフ)が、男に「あれは偽物のガンだろう?何で撃ったんだ?」と問いただしていました。
男は何か言っていましたが、私には良く聞き取れませんでした。
ただ男が「金もないんだよ」と言ったのは良く聞き取れました。
私が店のスタッフに「撃たれた人は大丈夫なんですか?」と尋ねると、「鼓膜が破れたかなんかで倒れています」と教えてくれました。
そのうちに警察官が来て男を引き渡すと、サクラカフェの周り一体に黄色の制止線が張られ、全員外に追い出されてしまいました。
その後5分くらいして救急車が来て、女性を運んでいきました。
以下はそのときの映像です。
しかし私は翌日のニュース報道を見て、ぎょっとしてしまいました。
あれは偽物ではなく本物のピストルだったこと。
女性は顎と胸を撃たれ病院で亡くなったこと。
ピストルで撃ったのは50代の中国人で、撃った相手は自分の妻であること。
を初めて知ったのです。
今の時代暴力団の抗争事件以外で実物のピストルでの発砲事件なんて考えずらいですし、サクラカフェのスタッフが偽物と思ったのも無理はないと思います。
またサクラカフェのスタッフが撃たれた女性に「大丈夫か?」と尋ねたとき、何の反応もなかったので、鼓膜が破れているように思えたのでしょうが、その女性はおそらく即死だったのでしょう。
気持ち良く飲んでいる時に、目と鼻の先でまさか本物のピストルを使った殺人事件が起こるとは。
中国人籍の男は、バックの中に銃を持っていたということは、はじめから妻を殺すつもりでいたのでしょう。
またその男の自宅からは、覚醒剤らしきものも見つかったとも報道されていました。
私は撃たれた女性の顔を見ることはありませんでしたが、当時11歳の小さい娘さんがいたらしいです。
母親が亡くなったことを聞いたその娘さんは、かなり動揺していたらしいです。
11歳で母親を亡くした幼い娘さんの事を思うと、いたたまれなくなって言葉を失ってしまいます。
3.発砲事件のその後
発砲事件が起きた翌日にサクラカフェに行くと出口に献花が供えられていました。
私は深く頭を下げ黙とうを捧げました。
また入り口には「警察官立ち寄り所」というステッカーが立てられていました。
「警察官立ち寄り所」のステッカーは、重大な犯罪が起こったり、また起こる可能性が高いような場所に、安全を確保するために、その地域の警察署で設置するものです。
通常は1か月以上置かれるケースが多いと思いますが、サクラカフェでは翌週には撤去されていました。
おそらく「殺人事件が起きた危ないカフェ」のイメージがつくのを嫌ったのでしょう。
当時違法ドラッグで車を運転して通行人を死亡させてしまった事件も池袋西口で起きていて、SNS上では「池袋北口、西口はヤバい」「池袋西口には行かん」などという書き込みが多く見受けられました。
そういったことも要因になって、サクラカフェでは、忌わしい殺人事件が起きた危ないカフェというイメージを払拭するかのように、ある手立てを打ってきました。
それは、カフェのお客のメインターゲットを若い女性にすることです。
池袋の繁華街に近いせいか、夜になるとちょっと怪しい感じの日本人がカフェに寄ったものですが、若い女性客を増やすことでカフェの雰囲気を変えたかったのだと思います。
実際には若い女性客向けのPRや広告を使って、長い時間をかけて取り組んできました。
それが今良い意味で功を奏しているようです。サクラカフェとしては大成功でしょう。
今サクラカフェの前を通ると、テラス内では若い女性たちが食事やお茶をしながら楽しそうに会話をしています。
2014年7月のあの忌まわしい事件の影は、もう微塵も感じられません。
サクラカフェに昔のエキゾチックな雰囲気がなくなってしまったのはちょっと寂しいですが、あんな忌わしい事件は2度と起きない、若い女性が集う人気のカフェでいて欲しいものです。
ただ私はあの事件に直接出くわした者の一人として、ここで尊い命が無残にも奪われたことを忘れることはできません。
亡くなられた女性のご冥福を改めて心から祈るとともに、残された幼い娘さんが辛さを乗り越えて、末永く幸せな人生を送られることを願ってやみません。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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